I hope to meet you again.

市内のバーで飲んでいたら、先月もお会いしたとある紳士がオーストラリア出身の先生と一緒に入ってきた。一回目にお会いした時には、かなり敷居の高そうな紳士ではあったが、何回かお会いするうちに、親しく会話ができそうな感じがしてきた。

隣のオーストラリアの方は、大学の先生のようだ。日本語がぺらぺらで、マスターは日本語でお構いなく話しているのに、何故か、2人はところどころ英語で会話している。後でわかった話であるが、紳士の子供がその先生から英会話を習っているらしく、それで紳士も先生から英会話を習う意味もこめて、英語で会話を実践しているようだ。

先方が先にお会計した。
別れ際、何か言おうと思って、私は、
I hope to meet you again.
と言い、先生はすがすがしく、See you again.と返してくれた。

さて、違和感を感じたので、翌日調べていたが、残念ながら、meet you againという英語の言い回しはなさそうだ。もう既に出会いがあったのに、まるでもう一回、出会い直そうとしているかのような表現。こうした偶然の間違いが、無意識に、私のおかれている状況を表現しているのかも知れない。