たゆまぬ訓練の成果を垣間見たような気がする瞬間

火曜日のみなとのシンポジウムは、
女性の晴れ舞台のような一面がありました。


ありましたが、意外に圧倒的な存在感を発揮していたのは、
お寺の住職さんで。
トークが滅茶苦茶面白かったです。
(そう感じたのは私だけ?)


テレビの取材が入っていたせいか、場の空気はやや硬く、
それをぶち破るかのように、
道新の女性カメラマンさんが、突如最前列に現れ、
インベーダーゲームのナゴヤ打ち(昭和的発想)みたいに、
バババババっと、
横殴りに、撮りまくり、といった感じで、
圧倒的な存在感を発揮してくれたらいいなと思ったんですけど、
その日は、
残念ながら男性カメラマンでした。
どう考えてもそこまでいらないだろうっていうくらいの、
重量感あるレンズを装着したカメラを持ってのしのし歩いていました。


最後の方、船舶関係の業界の若い方が、質問に立ち、
観光振興の観点について、
「北斗七飯に目を向ければ、きじひき、城岱スカイライン
 大沼の歴史、
 箱館戦争幕府軍がどこを通り、どこで戦ったのか、
 そういったことにも目を向けていけば……」
みたいな話をし始めたので、


もしかして、はこぶら見てくれてるのかな(-.-;;?


などと、手前味噌な気分にもなりました。


ちなみに、北洋漁業の全盛期、
ニチロの社員のボーナスは給料24ヶ月分もあったそうな。


24ヶ月分って、なんなのねん。


嫁にやるならニチロにやれ、という格言があったそうですが、
そんなにあったら、メイドに雇われてもいいと思う。


シンポジウム終わって、
何故か、とある西部地区のしんみりしたレストランへ。


X JAPANのEndless rain がオルゴールバージョンでかかっていて、
音響がいいのか、
そのノスタルジックな響きに取り込まれそうな気分でした。


そこへウェイトレスが珈琲をもってきました。


ドンッ。


すずめ「およ(-.-;;??」


一瞬かすかな違和感があり……。


ただあまり気にするほどでもなかったので、流そうかと思いましたが、


ボキャブラリが少ないため、
物事の美しさを上手く表現できない私ですが、
意外とこういうのを見逃さないです。


ついつい、実験的に、私はその珈琲を、誰も座っていない反対側の席に
置き直してみました。


タタタタカタカタカタカタ。←運ぶ音


カチン。←置く音


普通はこうだろう。


先程のウエイトレスは、
皿の上に、コーヒーカップとスプーンがのっているのに、
一切、金属音をさせず、
みじんのためらいも見せず。


手元におくならおけるかも知れないけれど、
手を伸ばした向こう側に、ドンと置くのはすごいです。
よほどの自信がなければできません。


またしてもできる子に出会った瞬間でした。


住職のおっしゃっていた、ドイツのシューマッハの言葉にあるという、


復興は――、そして訓練から出発する。


という片鱗を見た瞬間でした(メモが片鱗という意味ではなく)。


気のせいかも知れませんけれどね。