得したね!がわからない

何ヶ月か前に、居酒屋で会話していて、
若い女の子と会話するコツ」
を教わった。


また、そのコツというのがすごい。


「そっかぁ」
「感じわるっ」
「得したね!」


の3つを上手く交互に使えば、
だいたいそれで会話が成り立つというのだ。


とりあえず「そっかぁ」については、
独特の、脱力した感じを何となく会得することができた。
よくイヤミな人が、相手の口癖をオウム返しにして言う時の、
あのニュアンスを上乗せしないように注意。
それをすると「感じわるっ」の逆襲をくらうよ。


この前、取材先で久しぶりに知り合いの女の人に会ったので、
ジントニック飲みながら、
適当に「そっかぁ」とか言いながら会話していた。
そうしたら、
「何かさ。女の子と会話してるみたいなんだけど?」
「今、私の話適当に聞き流してたでしょ?」
とか言われて、ちょっとビンゴだったりした。

正確に言うと、
その人の会話に興味がなかったわけではなくて、
「そっかぁ」の感覚を練習しているうちに、
結果的に、相手の話を受け止める時の受け止め方がそういう感じになった。


「感じわるっ」は、やや使い方が難しい。
テニスやバドミントンに例えれば、
あまり強打せず、むしろネット前に落とす感じ。
これもまた、形だけ真似するとかえって痛い目にあいそう。
だいたい使い方はわかったんだけど、
まだ実戦投入はしていない。


問題は「得したね!」なんだけど、
これはいったいどういう文脈で使うものなのかがわからない。
使っているのを見たこともない。
けれどもしかしたら、これを身につけたら、
かなり役に立つのではないかと思われる。


まあ、そんなことはどうでも良いのだけれど。
そんなような、全くどうでもいいような会話をして過ごしたい。