脚立、乙!

福島町に行って、そば畑で神楽を見に行ったんだけど、
現地に到達した頃には、日差しも強くて、夏バックの暑い日。
そば畑に面して、
ずらっと立ち並ぶ、望遠レンズ付きのカメラ群。


そこは決戦場だった。


コンデジ+一脚」という装備でぶらぶらしていると甚だ心許ない。


たまたま関係者と雑談していて、
「すずめ君、そのカメラに一脚をつける意味があるのかーい?」
などと言われてしょんぼりしていたら、
隣のオジサンが、
「いやいや、いいんでしょ」とフォローしてくれたりした。
その後、私もやや元気を取り戻し、
一脚を使った、意外性のある写真の撮り方などを話題にしたりして、
ちょっとだけ和んでみた矢先に、
「それでメインは何を使っているんですか?」
などと聞かれ、答えに窮した……。


orz.


ただ、単純に一眼レフを買えば良いというものではない。
色々な小道具を詰め込んだベストやら、
交換レンズを入れたポーチやらが付随し、必然的に重武装となる。
どこからどう見てもカメラマンになってしまうのだ。


やはり、私は機敏に動きたいので、中途半端に一眼レフ持って、
気取ってのしのし歩くよりは、
当面は「コンデジ持ってぶらぶらしている人」というアイデンティティ
確立したいものである。


そんなことを悶々と考えていたら、随分時間ぎりぎりになって、
私の心の中で勝手にスター扱いになっている、
女性記者カメラマンが、カントリーハット風の格好をして、
けだるい雰囲気でやってきた。


「○○○ちゃんキターッ(-.-)☆!!!(心の中で勝手にちゃん付け)」


テンション上がってきた。


しかしこの……、砲撃陣地みたいに出来上がっている場面において、
そうそう特別何かすごいことをやらかしうる余地はなかった。


三段くらいの脚立を携え、のんびり場決めしている感じだ。
今日は、流しモードなのかも知れない……。


ところが、だ。


「あれ(-.-;;?」


さっきまで2時にいたのに、5時にいる。
と思ったら、今度は7時方面?


重たいカメラと3段の脚立を持っていながら、右へ左へものすごい速さで動く。


よく見ると、脚立を動かす従者のようなオジサンがいる。
彼女が動くと脚立も動く。
ただの普通のどこかの運転手か何かのようなオジサンのように見えるが、
そのオジサンを、意のままに操っているのだ。


普通、弓兵は砲撃陣地の前に出て戦うよりないが、
砲撃陣地の後ろで、左右に機動しながら、ビシビシと矢を放つ感じだ。
これ以上書くと変態みたいに思われるかも知れないので、
この辺で止めておきますけど。


またしてもすごいものを見ますた……。


私は、すずめ好きを名乗るくらいで、
小回りの効いた機敏な動きを見ると、リスペクトしてしまう性質です。


それでいて小心者なので、本人に向かって話しかけたりしません。


とりあえず今回は、むしろ脚立のことをたたえたいです。


そんなわけで。


このブログを見た人、本人に言わないでくださいね。


内緒だよ、しーっ(浅田真央風)。