作戦再構築と運命的な何か

その後、ヘドバンの後遺症は長く続いた。むちうち症が1ヶ月でだいたい収まれば、比較的軽傷と言えるが、ヘドバンでむちうち症というのもどうなんだろうか。
ハロウィンの前日、私は地元サブカル系(最近、ロンドヘルの一員となりつつある)のパーティに参加。コスプレはドンキで買ったシスター服で、あと蔦屋で聖書を買った。意外と、ずばり十文字の表紙の聖書ってなくて、見つけたのは、何故かロックシンガーの名言集を聖書と言って装丁したヤツ。ライブでは聖書を振り回すと思うので、キリスト教の聖書よりはロックシンガーの聖書の方が迷いなく振れる。MAD店長が忙しそうだったので、そういうネタを仕込んでおきながらその話はしなかった。「何のコスプレ?」って聞かれると辛いんだけど、一応、高橋留美子ファンなので、一ポンドの福音ってことにしておいて。で、アジトと呼ばれるイベントスペースはコスプレイヤー中心に賑わっていて、アニソン・ボカロ系のDJライブとかも楽しい。ヘドバンはなるべく首に負担をかけないような振り方をすれば大丈夫。聖書を振り回すのはグリップ的になかなか難しい。
ハロウィンといえば、もみじのことが気になる。特に紅葉の季節は、世間がもみじもみじと話題にするので、肝心のもみじはどこで何してるのか、すごく気になる。もみじは料理が得意なので、料理の話題をどんどん出していけばそのうち対決心に駆られて、どこからともなく大技を繰り出してくるかも知れない。闇鍋の威力をさらに上回る、一見して地味に見えるけど、私が見たらダメージ大きそうな、人の妄想をかき立てるすごい何かを用意しているに違いない。

――アヤミさんは適乳ってファンから言われてるけど、もみじはどうかな?

で、こんなこと言ってたらダメなわけで、アイドルクラスタから抜け出し、日本語なるべくまともにしたいので、最近私は、せっかくだからまた何かゲームでも始めようと思い、今の時間でできるゲームを探していた。ソーシャルゲームというのはそういうゲームらしいのだけど、条件として、初心者なりに中級者なりに上級者なりに楽しみがあるというのが理想。チュートリアルがしっかりしていて、最初の段階でつまずかないゲームがいい。
そうして見ると、実は函館に住んでいて「料理」というのは最強のソーシャルゲームじゃないかってことに気がついた。材料が沢山あって、組み合わせによって威力がちょっと変わる。白ワイン煮込みだとビアンコで、トマト煮込みだとロッソ、みたいなのも。アサリが開かないとか、そういうわからないことも聞けば教えてくれるしね。
そしてなるべく、ボンゴレ・ビアンコとか、シュヴァルツ・カッツとか、中二病的なキラキラしたネーミングのものを攻めていきたい。あともう1つは、親と一緒に料理つくっていて、会話になるし、特に母親とは女子バレーと女子フィギュアを観戦する時以外はほとんど会話らしい会話をしてこなかったので、料理の話題は家族団らん的にもいいなと思っている。ベビースターラーメンで本格カルボナーラ作るとか、コスパ的に合理性のないことは目指したくないんだけど、オイルサーディンとかちょっと加えただけで美味しくなるなら、酒のつまみに最適。あと、ブルーチーズの入手経路を確保したい、とかいろいろ。
闇鍋は、もちろん最初から闇鍋にするつもりでつくったわけではなくて、野菜を一回スムージーにしてから鍋に入れたり、ワインをドバドバ入れたりすると、見た目に、魔術っぽさがすごいあったけど、ちょっとオシャレなものを真ん中に浮かべたりすれば、味は調えられると思う。なので、料理ネタにどんどん参戦して欲しいな。噂によるとパンプキンちゃんも色々な料理に挑戦しているらしいけど、大人の事情により、それを見ることはできなくて残念だな。ドラマ性を考えると、大人のルールみたいなのに縛られてドラマチックなチャンスを全力で封じにかかるのは、その結果、自分も損してない? 
ロンドベルでは餃子パーティが開催されて、色々な具を入れた餃子を試したけど、どれも美味しかった。何を入れたかは秘密だけど、カラムーチョやベビースターは使える雰囲気じゃなかった。ある程度まともに食べられるものだけが登場し、そして美味しかった。ルインさんが大量に持ってきたもやしとベーコンを、ゆず胡椒(だったかな)で味付けして食べたのが本当に美味しくて、餃子パーティのハードルはかなり高いものだったと思う。
ゲームは、ファンタシースターオンライン2がやりたい、艦これもやりたいと思っているんだけど、基本は、1人でいる時対策なので、やり込みが必要なものは難しい。それでもファンタシースターは元々ファンなので、少しは触れておきたい。ファンタシースター2オンラインだったら120%やっていた。などと悩みつつ、結局、
1.オンラインチェス(チェスの達人)
2.クラッシュオブクラン(クラクラ)
3.戦姫インペリアル(戦ペリ)
をやることにした。
チェスは、ヤフーやハンゲームみたいに、対戦相手を自分で探して申し込んで断られたりみたいな時間のロスが全然なく、世界中のプレイヤーからレートの近い人を自動的にマッチングしてくれるので、ものすごく快適にできる。ネットで探せば、初級を抜け出すために覚えないといけないことは見つかる。良い形、悪い形をだいたい理解できたら、練習あるのみ。コンピュータチェスの何か適当なアプリを使って、コンピュータはミスをしないから、うっかり駒が獲られないように動かす注意力を養いつつ、駒の連携や、中央の支配、相手の弱点の狙い方、狙われ方など覚えていくという感じ。対人戦では、自分がミスして負けた時のパターンを覚えておくことと、相手がミスしたら勝てるようにする。
スマホのチェスは多分相手のプレイヤーも、何かの合間とか、酒飲みながらとかでプレイしている。思いがけないミスとかもお互いにするのでそんなのも楽しい。それでいて、そこそこの緊張感もある。速攻を挑んできて攻めきれなかったら、盤面は圧倒的に不利なので、自分から投了するとか、そういう格好良さも見せてくれる。戦型的にもルイ・ロペスとか、キングス・インディアン・ディフェンス(KID)とか、それぞれに個性があって、僕はまだそこまでいってないけど、戦型で自分の個性を表現できるようになっていくので、そのくらいの中級者クラスまではなっておいて損はない(その先はそれぞれの戦型を研究しないといけなくなってくるから、チェスサークルに入るとかでもなければそこまでする必要はないか)。私は白番ではイングリッシュを使ってるよ。
クラッシュオブクランは世界的にプレイ人口が多いので、今から始めてもしばらくはすたれることがなさそう。私は昔、Age of Empiresをやっていたので、このタイプのゲームが馴染む。チュートリアルがそこそこしっかりしているので、開始と同時に迷わずプレイできる。どういうわけか、一度設置した施設の位置をあとから動かせる(笑)。一週間くらいプレイすると、1つの指示した作業で完成まで1日以上かかるのも出てくる。毎日ちょっとずつできるのがこの手のゲームの長所か。暇つぶしには、プレイヤーのクランに戦いを挑んだりすることもできる(それで資源を奪うんだけど、下手だと奪えない)。コツみたいなのは、誰かに教わらないとダメなことも沢山ありそう。
戦姫インペリアルは、美少女カードを収集するのが目的……では全然なくて、同盟に所属して砦を攻略したり、大戦で激突したりといったことをする戦略戦術シミュレーションゲーム。最近宣伝攻勢とかはあまりしてないみたいだけど、運良く所属した同盟は、今いるワールドで活発に活動しているので楽しめそう。ユニットはランク4を攻略できるパーティがまだ1組しかいなくて、砦も殲滅できないんだけど、同盟掲示板に報告すると矢印が飛んできて、部隊が動き出したのがわかる。マルチプレイに参加してる実感はすごいある。AoEの時みたいに徹夜でやりこむようなゲームではないのも有り難い。
そんな感じでだんだんサブカル寄りになってきてる今日この頃。運命がそれを阻止するかのごとく、あっちんのお母さんを知ってるとか、なっちゃんのお母さんを知ってるとか、報告されるようなことが何度かあった。多分、函館から横アリに行った人が僕くらいなので、それで話がつながったんだろうなと思う。まあ、色々聞き出したりもしないし、自慢話もあまりしないですけど。好印象みたいな世間の噂になってくれると、ご当地アイドルを応援していて良かったなあと思える。それに何だか、桜組のメンバーには全員なんらかの魔力があるような気がしていて。僕が戦場を変えようとしているのを察知して、阻止する魔法を唱えてくるみたいに感じる。いつだったか酔っぱらって、あっちんのことを熱く語り出したことがあったが、その時、それで良かったであろうか?
そんなわけで、これからの5年、10年の戦略を考え、行動中なんだけど、色々と逃れられない運命なんだか魔力なんだかみたいなのを同時に感じている。