幕間劇

■幕間劇
小洒落た小説で、特に、クライマックスの直前、意味深な短い会話が挿入されることがある。そこで書かれた暗号的会話が、断片的ながら、クライマックスと符合することが求められる。
作者や読者と異なり、物語の登場人物は、物語の全貌を把握することはできず、限られた視界の中で、手さぐりに自分を表現したり、願望を追及したりする。そのまま前に進めばゴールなのに、罠があると警戒して立ち止まったり、迂回して迷子になったり、引き返したりする。
そんな中、かつて、唯一、物語の全貌を把握する神のごとき存在であった某氏が、自覚意識で言ったものか、無意識に言ったものか、


「再び出会えてハッピー」


みたいなことを書いたのである。
おそらく、実態としては、今の某氏がそれを言ったからといってそうなるわけではないのが98%で、それを言うことによる「影響力の行使」を楽しみつつも、実際そうなったらイラッとくるけどそうならないはずだという予測もあっての無意識の判断ではないかと思う。
とはいえ、年末にモンストのガチャを引くけど、ガブリエルが出る確率は多分1%以下の設定だから、現実は何十回もガチャ引けないけど、1%以下の低確率でも、この楽しさを楽しまない手はない。今後仮にれいなとつながって、3か月に1回くらいしか既読がつかない惨めな日々が始まったとしても、ここまでの経過が一生の宝物なのだから。
結局、曖昧などうとれば的なかといって無視もできない絶妙なラインの暗号を書き続けるのはメンドいし、このまま非現実的に幕引きした場合に、もともとそういう流派が好きな私は、自分が好きなタイプの物語を現実にも生きれた喜びがある。また、今の私は、たまたま某氏のダークネスな努力を讃えているのだし、形式上、それを活かす方向での幕引きに見えた方が望ましかろうと思うのだ。
何言ってるのかわからないと思うし、それにしては文章が不足すると思うが、幕間劇の後のラノベの怒涛の文章の羅列は、読者は大抵読み飛ばしているだろうから、書く側も中身が濃いことを書いているわけでなく、怒涛の文章の羅列を書いて雰囲気を出したいだけ。