世の中が不景気で光明が見えない中で、それなら、これからどういう時代になっていけばいいのかな、ということを考えてしまう。作戦の1つは、おのおののフィールドで「生産性の高い環境づくり」に取り組むことだろう。生産性が高いということは、気持ちよく働けるということ。気持ちよく働いて、余力をつくれば、その余力を他のことに回すことができる。本書の趣旨からすれば、それは「恋愛」ということになるのだろうか。

どうすれば、「生産性の高い環境づくり」が実現できるか。この本を読むと、それはつまり、「かわいい女」が活躍する場面となっている。「かわいい女」が男の生産力を向上させ、その恩恵がちゃんと返ってくる仕組み。単純でわかりやすい。ここでいう「かわいい女」というのは、私なりにまとめると、普段の心がけがよくて、適切なタイミングで積極的な人、というくらいのイメージ。見た目に綺麗だけど、動きがトロいのはダメっていうことになりそう。

正直なところ、仕事に対するモチベーションは、割と単純なメッセージや、何気ないすがすがしい仕草だけで向上する。それはお互いの心がけで、あまりお金をかけずにできることだから、何も「かわいい女」に限らず、誰しもが身につけたらいいスキルであるように思う。街中に「かわいい女」が満ちあふれていたら、街全体の生産力が向上するかもね。

ちなみに「男の価値は、才能があるかないかで決まる」のだそうだ。

「大切な人の心を離さない 「かわいい女」63のルール」
(里中李生,三笠書房 王様文庫,ISBN4-8379-6186-X)