読書

先を読む頭脳

昭和のゲオでうろうろしていたら、 「あれ、松原先生の本だ。買ってみよーっ」 というわけで、買ってみた本。 『先を読む頭脳』(新潮文庫,羽生善治・伊藤毅志・松原仁) で、ざっと読んでみました。 これはさりげなく人生訓のような良い本です。 非常に平…

アーノルド・ミンデルの「紛争の心理学」(講談社現代新書)を図書館で借りることができたので、読み始めた。新書なので、少しは読みやすいかと思ったのだけれど、今の私には十分難しい……。きちんと読み終わったレビューは、ミクシィの方に書くと思う(上手…

下巻を読んで冷やっとした。 - 「小市民」とは、まわりと折り合いをつけるためのスローガン。もう二度と孤立しないための建前。ぼくは使い物になりませんから放っておいてください、という白旗。 …(中略)…。 そんなものは必要ない。ぼくが白旗を振れば振る…

今の時代、作者と読者の距離は近い。同じ時代に生きていて、お互い言葉を交わしあわずとも、ふと心が重なるところがある。それはとても素敵なことだと思う。米澤穂信の小市民シリーズは、今や私にとって、旧き良き仲間達のようだ。才気に満ちあふれていて、…

ネット師匠がブログで薦めていたので、ついつい本屋で買ってみたが、半分くらい流し読みしてみて、積ん読本になってしまいそうな予感がしてきた。 俗に自己啓発本と呼ばれるタイプのものは、書店に満ちあふれているし、相変わらず私はせっせと読んでいる。1…

「文章のみがき方」の前に「文章の書き方」という本が出ているので、せっかくだからそれも読んでおこうと思った。本屋に行くと、300ナンバーの中では唯一ぴかぴかの増刷版で並んでいる。この手の本はよく売れているらしい。 実際読んでみると、名文鑑賞ノー…

英会話を覚えるのに面白そうだという理由で昨年買ってみた。今になって読み出すと、「自分にはこの本あまり理解できないかも……」というナーバスな気分になるんだけど、それはまあおいといて。「I had a good time tonight. 今夜はほんとに楽しかった。 That’…

私は常識が欠落している。テニス選手の錦織圭については、正式名字が「にしきおり」だと思っていたのだけれど、「にしこり」が正式の名字なんだ。それと、実家の母親が「民主党って、いっぱいあるからわからないわ」って言うので、なんのこっちゃ、と思って…

世の中が不景気で光明が見えない中で、それなら、これからどういう時代になっていけばいいのかな、ということを考えてしまう。作戦の1つは、おのおののフィールドで「生産性の高い環境づくり」に取り組むことだろう。生産性が高いということは、気持ちよく…

「私の性格はむしろ男」という女性がときどきいる。普通に当たり障りなく会話している分にはよくわからないが、一緒に行動することがあれば、男らしさを感じる瞬間もあるのだろう。それはさておき、王様文庫の里中李生シリーズは、どちらかというと女の子目…

上手くは言えないのだけれど、創元推理文庫の紙質にはどこか人の記憶に深々と突き刺さるものがあるらしい。かわいらしい表紙カバーを取り外してみると、子供の頃読んでいた時の創元推理文庫の感じと全く変わらない。独特の臭みがあるはずもないのだが、記憶…

物事を正しく「推理」するということの面白さと寂しさ。見た目の印象に左右されず、幾つかの手がかりを見逃すことなく、あらゆる可能性を1つ1つ考え抜くこと。それは結果として、頭の中のモヤモヤを晴らすことになると同時に、1つのことが私たちの中で「…